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【M-1グランプリ展望】敗者復活“ラスト1組”も激戦必至! ぺこぱ、インディアンス、学天即…ダークホース候補は?
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byM-1グランプリ事務局
posted2020/12/20 06:01
“あの”ぺこぱですら敗者復活戦に回る。M-1グランプリ2020はきっと、歴史に残るハイレベルな戦いになるだろう
ワイルドカードで復活したラランドを加えた26組の中で、ファイナリストの座を射止めたのは、オズワルド、ニューヨーク、おいでやすこが、マヂカルラブリー、東京ホテイソン、アキナ、錦鯉、ウエストランド、見取り図の9組。だが、これですべてが決まったわけではない。
覇権のカギを握るのは、敗者復活戦の勝者――。
極寒の野外会場から生還し、まんまと頂点に駆け上がった2007年大会のサンドウィッチマンと2015年大会のトレンディエンジェルはもちろんのこと、準優勝に輝いた2008年大会のオードリーと2016年大会の和牛も敗者復活戦を勝ち上がっているのだ。
からし蓮根、ゆにばーす、コウテイにも注目
今大会における“最後のひと組”の有力候補は、前回大会のファイナリストであるインディアンス、ぺこぱ、からし蓮根か。なかでも、彗星のごとく現れて3位に食い込んだぺこぱは、今やテレビで見ない日はないほどに大ブレイク。M-1を卒業してもおかしくはないが、再びエントリーしただけでなく、スタイルはそのままに前回大会とは異なる味付けを施してきたのは驚きだ。
過去に2度決勝の舞台に立っているゆにばーす、今年ABCお笑いグランプリを制し、若者に人気のコウテイも、落選したのが不思議なくらい準決勝の会場を沸かせていた。とりわけコウテイは多方面から初の決勝進出を予想されていた新進気鋭のコンビ。敗者復活戦でも舞台の上を所狭しと暴れ回り、あの決めゼリフを披露するに違いない。
『キングオブコント』決勝組にも注目
滝音、ロングコートダディ、ニッポンの社長の3組は9月の『キングオブコント2020』の決勝にも進出したコンビ。コントよろしく、漫才でも彼らならではの世界観を醸し出すはずだ。