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【M-1グランプリ展望】ニューヨーク&見取り図ら再挑戦組か、錦鯉など初出場勢か…決勝9組の見どころ紹介

posted2020/12/20 06:00

 
【M-1グランプリ展望】ニューヨーク&見取り図ら再挑戦組か、錦鯉など初出場勢か…決勝9組の見どころ紹介<Number Web> photograph by M-1グランプリ事務局

M-1グランプリ2020で決勝進出したメンバー

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飯尾篤史

飯尾篤史Atsushi Iio

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M-1グランプリ事務局

 ミルクボーイが歴代最高得点を叩き出し、史上最もハイレベルな戦いだと称された前回大会から1年――。漫才日本一を決める『M-1グランプリ2020』が12月20日、18時34分から今年もテレビ朝日のスタジオで開催される。

 舞台上にはセンターマイク1本。小道具に頼ることなく、話芸のみで繰り広げられる真剣勝負は、まさに“笑いの格闘技”。16回目を迎える大会は、“冬の風物詩”と言っていい。

 12月2日に行われた準決勝を突破したファイナリスト9組は多彩な顔ぶれだ。史上最年長コンビもいれば、結成5年目で史上最年少優勝を狙うコンビもいる。決勝史上初となるピン芸人同士のコンビもいれば、決勝の舞台からしばらく遠ざかり、再び返り咲いたコンビもいる。

史上最年長の錦鯉、爆発力のおいでやすこが

 9組中7組が初出場だった昨年とは異なり、今年の初出場は4組にとどまった。

 そのうちのひと組、錦鯉は49歳の長谷川雅紀と42歳の渡辺隆による史上最年長コンビ。芸歴は長いが、コンビ結成は2012年のため、出場資格を満たしている。彼らのスタイルは、言葉のチョイスや伏線の回収が巧みなセンス系ではなく、ギャグがメインのおバカ系。渾身のボケをかました49歳が思い切り頭をはたかれる姿に、彼らの苦労を重ねてほろり……などという暇はなく、吹き出してしまうこと請け合いだ。ハマったときの爆発力は今大会随一かもしれない。

 爆発力という点では、同じく初出場のおいでやすこがも準決勝で爆笑を誘っていた。ご存知の方もいるかもしれないが、普段はおいでやす小田、こがけんとして、それぞれピンで活動している。そのふたりが昨年からコンビを組み、互いのピン芸をかけ合わせたようなネタを披露するのだから、破壊力倍増といった感じなのだ。

 主戦場だった『R-1グランプリ』の規定が「芸歴10年以内」に変更され、彼らは勝負の舞台に立てなくなった。いわば退路が断たれた状況で臨んだM-1準決勝で掴み取った“夢のチケット”。決勝進出者発表の舞台で、おいでやす小田が「なんやこれはー! 何が起こってんねん!!」と叫んだ気持ちは、痛いほどに分かる。

【次ページ】 ブラマヨ、霜降り、ミルクボーイら半数以上が初出場王者

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