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「僕ってこういう性格だったんだ」ウエンツ瑛士は、なぜイギリスで“本当の自分”を見つけられたのか
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph byShigeki Yamamoto
posted2020/12/22 11:03
俳優でタレントのウエンツ瑛士さん
ウエンツ 現地でオーディションに参加して強く感じたのは、見られているのは実力だけではないということ。実力はあって当たり前の世界で問われるのは、いかに人生を楽しんでいるのか? 充実した人生を送れているのか? だと感じました。そういう意味で、今回の留学では「人生をちゃんと楽しみなさいよ」という使命を与えられた気がします。
それと運も大事。とりあえずできることをやって、その運が巡ってきたときに、しっかりこたえられる自分でありたい。
――挑戦したからこそわかったことが本当にたくさんあったんですね。
ウエンツ とても大きな挑戦でしたし、帰国してからも挑戦ですね。これまで日本で「挑戦だ」と思うことはあまりなかったんですけど、そのチャンスは大小にかかわらず、自分で作れるんだと気づけました。1年半のイギリスでのスタートと、今現在がちゃんと地続きになっている実感があります。
でも、同時にまったく挑戦しない日があってもいい。「今日は成長してない」という日を「でも楽しかったからいいじゃん」と言っていいんだなと思えたことも大きいですね。
――また、長いお休みをとる可能性はありますか?
ウエンツ とります、と明言しておきます! 休みに限らず、自分の人生を充実させようと下した選択肢に対して、周りから「だったら、辞めてください」と言われたときに、自分の選択や決断が揺るがない自分でいたいなと思っています。別に今、やめるとかそういう話は全然ないですし、お休みの予定もないですけどね(笑)。
◆◆◆
かの地で仕事のない日々を過ごして、見つけたのは、「本当の自分」と「人生の歩き方」だった。仕事へのスタンスが変わったのも、充実した日常が表現者としての「ロンドンで舞台に立つ」という夢を後押しすると知ったからだろう。
<撮影=山元茂樹>
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