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“二股婚のち修羅場” お盛んロナウジーニョ伝説はブラジルでも物議…15歳の息子はスター候補との噂
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byTakuya Sugiyama
posted2020/12/17 17:02
バルサ時代の全盛期から自由奔放だったロナウジーニョ。ブラジルに帰っても“お盛ん”だったようで……
「“重婚”だとか“3人婚”だとか言われたけど、実際にはロナウジーニョの家に私とベアトリスが各々寝室を持っていて、適宜、彼が通ってきたの。『3人がベッドを共にしたのではないか』とも噂されたけれど、そんなことは一度もなかったわ」
世界のほとんどの国と同様、ブラジルでも重婚は違法だ。ロナウジーニョは、正式にはどちらの女性とも結婚しなかったから、法律は犯していない。しかし、ひとつ屋根の下に恋人2人と一緒に住んだのだから、万事に開放的なブラジルといえども物議を醸した。
“3人婚”の終焉はやはり激しい口論に……
この“3人婚”は、やがて終焉を迎える。
「2018年12月のある日、ロナウジーニョに女性から電話がかかってきたの。非常に親密な様子で話していて、単なる女友達じゃないのは明らかだった。
私とベアトリスがいながら、さらに別の女性に手を出すなんて、と思うと頭に血が上り、彼を罵った。彼は『誰と話そうと、俺の勝手じゃないか』と大声を出し、激しい口論になったの。
彼が怒って家から飛び出したので私が追いかけると、力一杯、私を庭に放り投げた。彼はいつも優しかったから、そんなことは初めてで、本当にショックだった。腕に怪我をして、少し出血した。『こんな人とはもう一緒に住めない』と思い、彼の家を出て、ベロオリゾンテに戻ったの」
その後、弁護士に相談したという。
「『あなたは6年間も彼と事実上の婚姻関係にあったから、今後の生活費と同居期間中に彼が得た財産の一部を請求する権利がある』と言われた。それで、リオの家庭裁判所に訴訟を起こした。私の訴えがほぼ全面的に認められ、月々、彼から一定の金額を受け取れることになった。財産の分与も認められた。私と一緒に住んでいた6年間に、彼は90を超える不動産を手に入れたはずよ」