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「生理痛や生理不順を放っておいたまま……」大山加奈が10代の選手に伝えたい“自分の身体を知ること” 

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大山加奈

大山加奈Kana Oyama

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photograph byYohei Osada/AFLO SPORT

posted2020/12/14 17:00

「生理痛や生理不順を放っておいたまま……」大山加奈が10代の選手に伝えたい“自分の身体を知ること”<Number Web> photograph by Yohei Osada/AFLO SPORT

自らの経験をもとに、自分の身体を知ることの大切さを訴えた大山加奈。ユース年代の教育は改めて見直す課題の1つである

将来のために自分の身体を知る

 薬に関してもそう。生理痛がひどくても「何となく薬を飲むのは身体に悪い気がする」と限界まで我慢してしまうこともあります。私も生理痛はひどくありませんでしたが、腰や肩が痛い時、薬を飲むのはためらっていましたので、薬を飲みたくないと思う気持ちはわかります。同様に、生理痛を和らげたり、試合と生理が重ならないようにコントロールするために低用量ピルを服用する方法もあるのですが、正しく知らないせいで副作用の怖さばかりが先だって躊躇してしまうこともあるでしょう。

 いずれにせよ、きちんとした知識を持てば、正しく服用するのは決して悪いことではないとわかるはずです。むしろ耐えられないほどの痛みに苦しみ続けるならば、病院に行って薬を処方してもらうなど、対処法がある。それを教えてあげるのも、大人の役割です。

 女性には生理があり、痛みも周期も異なり、それぞれ悩みを抱えています。そして、選手が頼れる大人は、親を除けば指導者しかいません。

 試合に勝つためだけでなく、将来のために自分の身体を知る。そのための教育、環境を整えてあげてほしいと心から願います。

(構成/田中夕子)

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