オリンピックへの道BACK NUMBER
「体重61キロ→“20キロ”増量」「1日6食生活」木原龍一の“知られざる肉体改造”ウラ側…三浦璃来を投げ上げる“強靭な筋肉”を生んだ「最大の原動力」
posted2026/03/06 11:04
りくりゅうの美しい演技の裏には、木原龍一の知られざる肉体改造があった(写真はミラノ五輪フリー)
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
AFLO
ミラノ・コルティナ五輪での三浦璃来・木原龍一の団体戦、個人戦を通じての活躍、特に個人戦での金メダル獲得により、ペアへの一般の関心も広く呼び起こすことになった。
そこで発見されたのは、女性を高く投げ上げるツイストリフトや片手で持ち上げるリフトなどアクロバティックな技の魅力であった。
同時に、それを可能にするスケーターの身体的なすごみにも着目された。例えば片手で持ち上げるというのは、ふつうに考えれば容易なことではない。
ADVERTISEMENT
木原は2013-2014シーズンからペアとして活動しているが、それ以前のシングル時代と今日とでは体格が大きく異なる。そしてペアとして活動を始めてからと今日とでも、異なる。そこに、重ねてきた努力が明確に表れている。
「体重は20キロ増加」「1日6食生活」木原の肉体改造
その変化をもたらした1つは、「食」の取り組みにある。
じつはその裏には試行錯誤があった。
木原は、まず食べる量をシングル時代と比べて、急激に増やした。決して大食漢ではなかったことから、食べる回数を1日に6回前後にし、そのうえで1回あたりの量もシングルのときより多くした。
当初は鶏肉と白米が中心。おにぎりをたくさんつくって口にしていたという。量を重視していた。ただ、栄養について学んでいく中で、やがて量よりも質が大切であると考えるようになり、高タンパク質の食事を心がけた。中心になったのは鶏肉とブロッコリー。「いやになるくらい」「一生分は食べました」というほど、鶏肉を食べ続けた。

