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アーモンドアイ陣営も「化け物かも…」グランアレグリアは豪華メンバーマイルCSでも抜けている?
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2020/11/20 17:01
アーモンドアイに2馬身半もの差をつけて勝利した安田記念のグランアレグリア
サリオスに勝る人気が予想される馬が
そのサリオスをしても今回は1番人気になれなそうなのは、グランアレグリアの存在があるからだ。
前走のスプリンターズS(GI)は中山競馬場の芝1200メートルという舞台。4コーナーでもまだ後方にいるのを見た時は、絶体絶命と思われた。しかし、中山の短い直線をモノともしない豪快な末脚を炸裂。終わってみれば2着のダノンスマッシュに2馬身の差をつけ先頭でゴール。1200メートル戦としては決定的と言って良い差をつけて勝ってみせたのだ。これには手綱をとったC・ルメール騎手も驚きの表情を見せて言ったものだ。
「僕も『届かないのでは?』って思いました。でも追い出したらモノ凄い脚を使ってくれました。ビックリしました」
「あんなに伸びるなんて、ビックリしました」
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グランアレグリアについて、このリーディングジョッキーから同じようなセリフを聞いた事が過去にもあった。約11カ月前の昨年12月21日、阪神カップ(GII、阪神競馬場、芝1400メートル)。ルメール騎手を背にこのレースに出走した彼女は中団でレースを運ぶと最後の直線で一気に加速。2着のフィアーノロマーノに5馬身もの差をつける圧勝劇を演じてみせた。その時もルメール騎手は次のように語った。
「ちょっと追ったらビューンって凄い加速をしてくれました。あんなに伸びるなんて、ビックリしました」
当時は桜花賞(GI)を制した後のNHKマイルC(GI)で降着の5着。そこから休み明けでの阪神カップ出走という臨戦過程だっただけに、そのポテンシャルの高さを示す走りぶりに鞍上は改めて驚いたという感じであった。