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ドラフトウラ話 7年ぶりの”西武1位野手”「山川・中村・渡部が並んだ打線を早く見てみたくないですか?」
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byKyodo News
posted2020/11/19 11:02
15日に入団合意した渡部は「山川(穂高)選手や中村(剛也)選手を超えられるよう、スケールの大きな選手になりたい」と語った
ぽっちゃり体型が話題でも「動ける」
では、こうして1位指名に至った渡部は、どんな選手なのか。潮崎ディレクターは続ける。
「本人の口から中村、山川を超えたいという言葉が出ましたが、我々も彼らを越えられる選手だと思っています。怪我と病気にさえ気を付けてくれれば、実力は折り紙付きですね。皆さんも山川、中村、渡部が並んだ打線を早く見てみたくないですか?」
176cm、112kgというぽっちゃり体型が話題になったが、潮崎ディレクターいわく「動けるタイプ」。ベースランニングに抜群のセンスを見せる中村や、運動神経が良く倒立や他の球技を得意とする器用な山川に通ずる面があるという。
「動けるし、センスを感じます。それでいてパワーがずば抜けている。まだまだ成長できる選手であることは間違いありません。加えて頭がよくてチーム思いの打撃もできる。長打だけではなく率も残せるのではないかと思っています」(潮崎ディレクター)
渡部が意識するのは「スイングの軸」
渡部は入団会見でこう語った。
「山川選手、中村選手を越えられるよう、スケールの大きい選手になりたいです。まずは開幕一軍入りのため、自分の長所をアピールしていきたいですし、試合に出場したら少しでもチームに貢献したい。具体的な数字の目標は、今はありません。まずは一軍にいなければ、数字も残せませんから」
バッティングの中で最も大切にしているのは「軸がぶれないこと」だと語る。
「今年の秋の大会が始まる前までは、スイングのときの軸がずれていました。秋の大会で軸を意識して振ったら、いい結果が出たので……」(渡部)