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ドラフトウラ話 7年ぶりの”西武1位野手”「山川・中村・渡部が並んだ打線を早く見てみたくないですか?」
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byKyodo News
posted2020/11/19 11:02
15日に入団合意した渡部は「山川(穂高)選手や中村(剛也)選手を超えられるよう、スケールの大きな選手になりたい」と語った
中村を動画で研究、ホームランにこだわり
成果は関東地区大学選手権にも表れた。残念ながら神宮大会が中止となったため、今大会が大学最後の大会となったが、渡部の打撃がチームをけん引し、桐蔭横浜大は2013年以来となる優勝を果たした。
決して強振しない、柔らかなバッティングフォームは中村を彷彿とさせる。
「全力で振ったらコンタクトできない。軽く、力感のないスイングをすることでコンタクトの率が上がると思っています。動画で中村さんのスイングを見て、自分もこういうスイングをしたいなと思って中村さんを参考に、練習してきました」(渡部)
山川、中村のように本塁打へのこだわりがあるかと尋ねられた渡部は「ダイヤモンド一周するのは気持ちいい。ホームランにはこだわりたい」と答えた。
2020年シーズン、ライオンズは自慢の打線が沈黙し、2割3分8厘、リーグ5位の打率でペナントレースを終えた。まずはレギュラークラスの復活が最重要課題だが、決して状態の良くないレギュラーを起用し続けざるを得なかった点を見ると、レギュラーを脅かす選手の育成も急務であることは確かだ。今後、2020年のドラフトがどうかかわってくるのか、引き続き注目したい。