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ドラフトウラ話【ソフトバンク・ロッテ編】 ホークス関係者が明かした「天才ショート探してます」その結果は?
posted2020/11/15 17:03
text by
安倍昌彦Masahiko Abe
photograph by
Jiji Press
「2020ドラフト答え合わせ」第4回はソフトバンク・ロッテ編。「天才ショート探してます」とドラフト前に明かしていたホークス関係者。果たしてその結果は――。
【ソフトバンク編】「天才ショート探してます」
NPBを代表するショートストップの1人、ソフトバンク・今宮健太遊撃手が、繰り返しケガをするようになった。
今季はその“穴”を、川瀬晃、牧原大成、周東佑京、西田哲朗が懸命に埋めて、パ・リーグ制覇につなげてみせたが、近い将来のレギュラーショートとなると、ファームで頭角を現し、一軍でも出場した4年目・三森大貴なのか、はたまた、別の候補が台頭してくるのか、いまだ判然としない。
シーズン中のある時期、ソフトバンクの関係者の方が、こんなことを言っていた。
「〇に遊の字のマークをオデコに付けて、ホッペに“ショート”って書いて生まれてきたようなヤツ、いませんかね……そういうショート、探してます」
「ショート」を守るために生まれてきたような選手ということだ。
「ウチの場合は、“先代”が今宮になりますから、ちょっとやそっとのショートじゃ、物足りない。“天性”をいくつも持ってるような天才肌でないと」
さらに言えば、守備範囲が広く、スピードと正確さを求められる過酷なポジションだ。強靭な心身も「絶対条件」となるだろう。
ソフトバンク4位を「初めて見た日」
果たしてソフトバンクは支配下4位で青森山田高・川原田純平遊撃手(173cm75kg・右投右打)を指名した。
「遊撃手」というカテゴリーで数えれば、まず3巡目の先頭で、巨人が中山礼都(中京大中京)を指名したのを皮切りに、以下、
中日3位・土田龍空(近江高)
千葉ロッテ3位・小川龍成(国学院大)
西武3位・山村崇嘉(東海大相模)
ヤクルト4位・元山飛優(東北福祉大)
日本ハム4位・細川凌平(智弁和歌山)
の順に指名され、「7人目」の遊撃手なのだから、きっと、オデコに〇に遊の字……のクチなのだ。