オリンピックへの道BACK NUMBER
かなりの痛手…ホッケー女子日本代表を変えた監督が五輪を待たずに退任した理由
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byYUTAKA/AFLO SPORT
posted2020/11/01 11:00
昨年8月、東京五輪のテストイベントで会見を行うファリー氏
ホッケー界の未来のために「金メダルを獲りたい」
オリンピックにかける切実な思いもある。ホッケー女子日本代表は、最近まで活動資金に乏しい時期を過ごしてきた。
かつては代表合宿中、大学寮で雑魚寝ということもあったし、国内、海外の合宿参加に自己負担も強いられた。
守備を担う36歳のベテラン、小野真由美は今春、こう語っていた。
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「今までに比べればスポンサーはついていますが、他の競技に比べると足りないというか完璧じゃないと思うんです。オリンピックで結果を残せばホッケー界の未来は変わると思います。これからの子達に絶対にプラスになる。そのためにも金メダルを獲りたい。次の人たちにつなげたいんです」
指揮官はかわることになった。
それでも決意は揺るがず、さくらジャパンは突き進むはずだ。