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沢村賞争いをランキング化すると 大野雄大が菅野智之を猛追、3位以下も実は…
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News/Kiichi Matsumoto
posted2020/10/19 11:02
大野雄大、菅野智之、西勇輝。セ・リーグのエース級だけでもハイレベルな沢村賞争いになっている
大野、菅野のそれぞれ圧倒的な数字は?
〇登板数(25試合以上・先発)
1西勇輝(神)18
1有原航平(日)18
1ニール(西)18
3菅野智之(巨)17
3山本由伸(オ)17
3石川歩(ロ)17
3美馬学(ロ)17
3大野雄大(中)17
3青柳晃洋(神)17
3涌井秀章(楽)17
3小川泰弘(ヤ)17
3小島和哉(ロ)17
3田嶋大樹(オ)17
沢村賞の「試合数」とは、「先発数」のことだ。怪我なくローテを維持すれば現時点では17~18試合となる。最終的には20~22試合。今季、沢村賞の基準25試合をクリアする投手はいないと思われる。
〇完投数(10試合以上)
1大野雄大(中)9
2西勇輝(神)3
2有原航平(日)3
2菅野智之(巨)3
5石川柊太(ソ)2
5大瀬良大地(広)2
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完投数では中日の大野が圧倒的である。そして現在も36イニング無失点を更新中だ。この部門では菅野は全くかなわない。大野は沢村賞の完投数基準を、ただひとりクリアする可能性がある。
〇勝利数(15勝以上)
1菅野智之(巨)13
2涌井秀章(楽)11
3西勇輝(神)10
4大野雄大(中)9
4大貫晋一(De)9
4美馬学(ロ)9
4小川泰弘(ヤ)9
菅野が圧倒的で、120試合制ながら基準の15勝すらクリアする可能性も高い。ただし勝利数はチーム成績と連動している部分が多く、投手そのものの実力をそのまま反映しているとはいいがたい。