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周東佑京、和田康士朗を超える? “盗塁成功率100%男”オリックス佐野皓大の「再挑戦」 

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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photograph byKyodo News

posted2020/10/16 06:00

周東佑京、和田康士朗を超える? “盗塁成功率100%男”オリックス佐野皓大の「再挑戦」<Number Web> photograph by Kyodo News

両打ちに再挑戦する佐野。本人が意識する出塁率は現時点で昨年より1割近く上回っている

「プレースタイルが小瀬に似てるな」

 41番は、2010年の宮古島キャンプ中に亡くなった小瀬浩之さんがつけていた番号だ。それ以来10年間空き番号になっていたが、佐野はその経緯も知った上で41番を希望した。昨年のオフに話を聞いた時、佐野はこう語っていた。

「野手に転向してしばらく経った頃、『ちょっとプレースタイルが小瀬に似てるな』って言われたことがあったんですよ。それからちょっと気にするようになって、いろいろ調べました。そうしたら誕生日(9月2日)も一緒だった。それだったら(41番を)つけたいなと思うようになったんです。

 支配下になる時につけたいと言ったんですけど、その時にはもう番号(93)が決まっていたので、それなら、活躍して取ろうと思って。それで今年言ったら希望が通ったので、つけさせてもらうことになりました。自分がこうしてつけることで、また次の人もつけやすくなるだろうし。この番号で頑張っていけたらなと思います」

 それから約1年。41番はすっかり佐野の番号になった印象だが、「まだですね。何年も活躍できたら、そうなるかもしれないですけど」と佐野は言う。

 打って走って守って、佐野は新たな番号に記憶と記録を刻んでいく。

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