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代表も視野に入る“熟成した壮年”宮崎敏郎に漂う昭和の薫り。 ~五輪のサードを守るのは~
posted2020/10/16 08:00
text by
石田雄太Yuta Ishida
photograph by
Asami Enomoto
東京五輪が1年の延期となり、日本代表のメンバーも様変わりすることになるだろう。昨年のプレミア12で世界一を勝ち取ったメンバーを中心にオリンピックを戦いたい、と公言していた稲葉篤紀監督も「どんどん、若くて活きのいい選手に出てきてほしい」と話している。
今年、その“若くて活きのいい”選手が続出しているのがサードである。日本代表のサードは37歳の松田宣浩が長く守り続けてきた。チームの精神的支柱でもある松田の存在価値は依然として高く、稲葉監督も高く評価している。しかし今年の“若くて活きのいい”平成生まれのサードの面々は、岡本和真、大山悠輔、高橋周平、安田尚憲、さらにファーストも守る堂林翔太や村上宗隆まで含めれば多士済々。松田とはいえ安穏としてはいられないはずだ。