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周東佑京、和田康士朗を超える? “盗塁成功率100%男”オリックス佐野皓大の「再挑戦」

posted2020/10/16 06:00

 
周東佑京、和田康士朗を超える? “盗塁成功率100%男”オリックス佐野皓大の「再挑戦」<Number Web> photograph by Kyodo News

両打ちに再挑戦する佐野。本人が意識する出塁率は現時点で昨年より1割近く上回っている

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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 今シーズンは、ソフトバンクの周東佑京やロッテの和田康士朗という若きスピードスターが、“足”がどれだけ武器になるかということを証明しているが、オリックスには佐野皓大がいる。

 10月15日現在、盗塁数は34個の周東がトップで、2位の日本ハム・西川遥輝が33個、3位の和田が21個。佐野は西武の源田壮亮と並び16個で4位にいるが、佐野のすごさは成功率の高さにある。現在、盗塁成功率は「100%」。今年二桁以上の盗塁を記録している選手で、成功率が90%を超えているのは佐野だけだ。

 昨年も12盗塁で成功率は80%と高かったが、今年は群を抜く。“失敗しない男”は「たまたま、そうなっているだけ」と謙遜するが、チーム1の俊足に加え、初めて一軍で過ごした昨年よりも経験値や状況判断力が増している。

野手転向3年目、代走での起用が多かったが

「去年は、とりあえず初球から行こうとか、何も根拠を持たずに行っていたんですけど、今はピッチャーが変化球を投げるタイミングだったり、そういうのを考えながらやっていますし、落ち着きもだいぶ出てきました。

 今も一番は自分のタイミングで行くことですけど、クイックが速くて牽制もうまいピッチャーだったら、やっぱりちょっと配球を考えながら行きます。以前はクイックのいいピッチャーでも、ただただ自分のタイミングで行っていたので、アウトになることがあったんですけど」

 プロ3年目のオフに投手から野手に転向した24歳の佐野は、野手としてはまだ3年目。今年は9月初旬まで、ほとんどが代走での起用だったが、その中で盗塁を積み重ねた。その佐野がレギュラーとして活躍できるようになれば、どれほど相手の脅威になるか。

 9月、佐野はそのためにある決断をした。

【次ページ】 「両打ち」への再挑戦

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