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クリロナがコロナ陽性、“ナポリ試合放棄事件”が大モメ どうなる感染急増セリエA 

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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posted2020/10/15 17:35

クリロナがコロナ陽性、“ナポリ試合放棄事件”が大モメ どうなる感染急増セリエA<Number Web> photograph by Getty Images

新型コロナ陽性反応が出たクリスティアーノ・ロナウド。無症状だとの報道には世界中が安どしている

ロナウドはバルサ戦までに復帰できるの?

「実のところ、ここ数週間の感染拡大にはあまり驚いていません。ただ、この社会や経済の流れの中でリーグ戦は止められない。おそらくこれから先、我々の労働環境にはより厳しい隔離方法や行動制限が課されるでしょう。事態はさらに厳しくなるだろうとも思います。

 しかし、私たち選手が考える“本当の勝利”とは今季のリーグ戦を完了させることです。この先、選手が全員揃わない状態で臨まなくちゃいけない試合が必ず出てくる。どんなクラブにも。だから、"今年は正当なシーズンとはいえない"なんてことは言いっこ無し。我々は前へ向かって進んでいくだけです」

 今後2週間で4試合を消化する予定のユーベにとって、絶対エースの新型コロナ陽性発覚は大打撃だろう。

 第4節クロトーネ戦とD・キエフとのCL開幕カードのアウェー2連戦、さらにその後の第5節ベローナ戦はともかく、世界中が注目する28日のCL第2節バルセロナ戦までに、C・ロナウドは復帰できるのか。

 UEFAの大会規定では、C・ロナウドがバルサ戦に出場するには試合7日前、21日までに陰性結果を提出する義務がある。そのためには当然クラブ側の治療体制や施設も問われ、ユーベは時間との戦いも強いられる。

新型コロナ時代のセリエAは“総力戦”だ

 現行のプロトコルには、防疫の専門家から「きしみが生じている」「時間の経過とともに不備も露見してきた」という意見が根強い。

 スポーツ省のビンチェンツォ・スパダフォラ大臣は「ルールを各自が厳格に解釈し運用してくれることを期待している。危惧すべき状況ではあるが、現状ではリーグ戦中断はまったく考えていない」と、スポーツ界のトップとして問題の沈静化を図っている。

 いつ、どこで誰にこの災厄が降りかかるかわからない。いつ、誰に出番が回ってくるかわからない。

 新型コロナ時代のセリエAは“総力戦”だ。

 サッカー界は試されている。

 だからこそ、制度やルールの矛盾を乗り越え、グラウンドに立つ選手たちのプレーぶりに目を凝らしたい。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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