酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「FA、人的補償で一番損してるの西武説」は本当か 12球団の流出選手を調べると…
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNanae Suzuki/Kiichi Matsumoto
posted2020/10/08 11:02
牧田和久、浅村栄斗、中島宏之、涌井秀章……やはり他球団の主力に“元レオ戦士”は多い
巨人に次ぐ流出数の球団は……
<日本ハム 16人>
・投手
ダルビッシュ有(レンジャーズ→ドジャース→カブス/PO)、大谷翔平(エンゼルス/PO)、鍵谷陽平(巨)、エスコバー(De)、谷元圭介(中)、増井浩俊(オ/FA)、高梨裕稔(ヤ)、田中豊樹(巨)
・捕手
大野奨太(中/FA)
・内野手
太田賢吾(ヤ)、川島慶三(ヤ→ソ)、レアード(ロ)
・外野手
糸井嘉男(オ→神)、陽岱鋼(巨/FA)、石川慎吾(巨)、岡大海(ロ)
「去る者は追わず」が徹底された球団だ。ダルビッシュ、大谷のポスティング移籍では巨額の入札金を得ている。またFAでの移籍も多い。主力選手でFA権を行使しなかった選手は中田翔、宮西尚生など少数にとどまる。後述する西武と同様、日本ハムは「育成」をチーム強化の主眼に置いている。
楽天は石井GM就任以降、移籍が活発化
<楽天 16人>
・投手
田中将大(ヤンキース/PO)、古川侑利(巨)、濱矢廣大(De)、菊池保則(広)、高梨雄平(巨)、今野龍太(ヤ)、美馬学(ロ/FA)、小野郁(ロ/人的)、ハーマン(ロ)
・捕手
井野卓(巨→ヤ)、嶋基宏(ヤ)
・内野手
三好匠(広)、西田哲朗(ソ)、西巻賢二(ロ)、ウィーラー(巨)
・外野手
八百板卓丸(巨/育成)
2005年創設の新しいチームであり、最近まで選手の異動は少なかったが2018年シーズン中に石井一久GMが就任してからは活発に選手を動かしている。チームリーダー嶋基宏の移籍は球界を驚かせた。ある意味で「台風の目」的な存在だ。