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南野拓実とリバプール同僚の「2年目」は、誰にとってもキャリアの勝負所 

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三重野翔大

三重野翔大Shodai Mieno

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posted2020/09/28 08:00

南野拓実とリバプール同僚の「2年目」は、誰にとってもキャリアの勝負所<Number Web> photograph by Getty Images

カラバオ・カップで3部相手ながら2得点を奪った南野拓実。次は限られた時間の中でリーグ戦初ゴールが欲しい

ジョー・ゴメスが台頭してしまい

 第32節のクリスタルパレス戦で大腿部を負傷。リーグ戦は佳境に入り、CLもベスト8が待つタイミングで、残りのシーズンを棒に振ってしまった。

 ちなみに翌18-19シーズンはCL制覇に貢献するなど主力としての働きを見せた一方、やはりコンディション面に不安をみせ、昨季に至っては度重なる負傷離脱でリーグ戦9試合の出場にとどまった。

 その間にポジション争いではジョー・ゴメスが台頭。今ではすっかりダイク/ゴメスの並びが定着した。実力は主力に値するが、「稼働率」というひとつの懸念材料で、バックアッパー気味になってしまっているのがもったいない。

 リバプール加入1~2年目に始まったマティプの負傷癖は、今も彼を苦しめている。

ナビ・ケイタも故障に泣いている

 同じくケガに泣かされた選手といえば、ナビ・ケイタだろう。2018年夏にライプツィヒから加入し、ジェラードから「8番」のユニフォームを手渡しで受け取ったギニア代表ミッドフィルダー。しかし開幕から2カ月でハムストリングを負傷した。

 約1カ月の離脱後はコンスタントに出場機会を得たが、2019年5月、カンプ・ノウでのCL準決勝バルセロナ戦で鼠径部を負傷。全治約2カ月の診断で、1年目のシーズンを終えた。

 それでも出場した試合ではパス、ドリブルを織り交ぜた打開力で持ち味を随所に発揮した。まだチームに完全にフィットしたとは言えなかっただけに、2年目の活躍を期待するファンは多かったはずだ。

 だが、2年目はさらに厳しいシーズンとなった。

 一度は完治した鼠径部の負傷を19-20シーズン開幕直後に再発。9月下旬に戦列復帰したものの、その後2度にわたり鼠径部の負傷が原因で戦線離脱している。

 復帰後リーグ初先発を飾った第16節ボーンマス戦で1ゴール1アシストするなど、復活の兆しもいくらかみせたが、18試合出場したリーグ戦で先発は9試合のみ。「8番」の素養を持つ選手、という本来の期待とは程遠いものとなってしまった。

 ケイタにとっては、3年目となる今季こそ勝負の年だ。ここまでまともにシーズンを全うできていないうえに、今夏チームは即戦力としてチアゴ・アルカンタラを獲得した。ポジション争いはますます激化する。

【次ページ】 “2年目”直近の成功はファビーニョ

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