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小5の三竿健斗が買ってもらった内田篤人のユニフォーム ラストマッチで「いろいろ背負わせてごめんね」
text by
池田博一Hirokazu Ikeda
photograph byKASHIMA ANTLERS
posted2020/09/23 11:30
内田にキャプテンマークを渡す三竿。ピッチ上で見てきた背番号2を胸に焼き付け、常勝軍団を牽引していく
ピッチ上で見た背番号2の姿を胸に
小学5年のときに買ってもらったユニフォーム。内田のラストカシマとなったガンバ大阪戦、スタンドでその試合を見つめた三竿の母が持参していた。
「なんか思い出しちゃいましたよ、夏休みの思い出を。引退をして、これから何をするのか分からないけれど、何をしていても、いちファンとして楽しみにしています。だって、チャンピオンズリーグでベスト4の戦いを経験して、日本代表でもW杯を含めあれだけ活躍した経験があるんです。僕にとっては憧れの存在ですから」
背番号2の背中をピッチ上で見て、感じたものがある。答えはいつも、ピッチ上にあるということ。これからは、その思いを胸に自ら証明していくつもりだ。
「篤人さんは、ピッチにいるだけでみんなが安心する存在だった。でも、もういないので自分はもちろん、チーム全体でいい空気を作っていかないといけない。(個人的には)今や守備ではかかってこいって感じ。他の人に負ける気はない。避けられて他のところから攻められるようになってきたから、どんどん仕掛けてきてほしい。自信ありますよ。あとは得点に絡むところですね」
アントラーズは、内田の最後の試合となったガンバ大阪戦からリーグ戦7戦無敗、6連勝中だ。目指すは、攻守において結果を出すこと。チームを勝たせる選手になること。すべては勝利のために、全霊を捧げるつもりだ。背番号2の信念を胸に。