オリンピックPRESSBACK NUMBER
“サングラス投げ”高橋尚子の激走を覚えていますか?……シドニー五輪から20年、「10の名場面」とは
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNaoya Sanuki/JMPA
posted2020/09/15 11:30
女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子。日本列島に感動を呼んだ激走だった。
ソープが着ていた“元祖高速水着”
(2)水のスーパースター、イアン・ソープ
1990年代後半から2000年代前半にかけての水泳界の英雄はイアン・ソープだった。17歳で迎えた母国開催の同大会、男子400m自由形を世界新で優勝。リレーなどを含めて合計3つの金メダル、2つの銀メダルを獲得する大活躍だった。
【佐貫カメラマン撮影秘話】
この大会、イアン・ソープは圧倒的な強さでした。高速水着のさきがけで、上半身まですっぽりと黒い水着を着ていたのが衝撃でしたね。
写真を撮影する者からすると、肉体の美しさを撮れないジレンマを感じ、圧倒的な強さをどう表現するべきか悩まされました。
M・ジョンソンら陸上でもハイテク素材が
(3)アメリカ最強の短距離王、M・ジョンソン
バルセロナ、アトランタで金メダルを獲得していたマイケル・ジョンソンは33歳で迎えた今大会、得意の400mで金メダルを獲得。同種目では五輪史上初の連覇を達成した。
【佐貫カメラマン撮影秘話】
さきほどのイアン・ソープもそうですが、シドニー五輪では陸上でもハイテク素材が出てきました。今見てみると、マイケル・ジョンソンらのウェアは当たり前のようですが、当時は新鮮でしたね。
(4)強かったマリオンだが……
マリオン・ジョーンズは当時“強いアメリカ陸上”の象徴だった。今大会では3つの金メダルを始め計5つのメダルを獲得。しかし2008年にドーピング使用を認め、メダルは全はく奪となった。