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ハバーツ、ベルナー、T・シウバ。チェルシー“独占市場”で積極補強。でもGKは?
text by
粕谷秀樹Hideki Kasuya
photograph byGetty Images
posted2020/09/08 11:30
補強禁止処分明けということもあり、ランパード監督率いるチェルシーは積極的な選手補強に打って出ている。
カンテを交換条件にGKを獲れないか。
ならばカンテを交換条件に、GKを獲得できないだろうか。
昨シーズンの不調により、ケパ・アリサバラガは首脳陣とサポーターの信頼を失った。ウィリー・カバジェロは2番手としてもふさわしくない。ランパード監督の第一希望は、アヤックスのアンドレ・オナナといわれている。
しかしツィエクに加え、ドニー・ファンデンバーグもマンチェスター・ユナイテッドに新天地を求めた。アヤックスは、これ以上の主力流出は避けなければならない。
たびたびリンクされるヤン・オブラク(アトレティコ・マドリー)がワールドクラスの名手だとしても、攻撃的なフットボールを身上とするチェルシーでいつものように振る舞えるだろうか。
デヘアとの交換トレードは“WIN WIN”。
カンテとダビド・デヘア(ユナイテッド)の交換トレードは、“WIN WIN”になりうる人選だ。
ユナイテッドは一線級の守備的MFを欲しており、カンテはうってつけの人材だ。チェルシーはGKが必要だ。
デヘアはディーン・ヘンダーソンがシェフィールド・ユナイテッドからローンバックしたため、尻に火がついた。とはいえ、衰えたわけではない。環境を変えることによってモチベーションが刺激されれば、世界のトップランクにふたたび名乗りを挙げるだろう。まだ29歳。GKとしては、これからが旬だ。
カンテにはインテルも興味を抱いており、クリスティアン・エリクセンとの交換を画策しているとの噂もある。しかし、チェルシーが補強すべきはGKであり、MFではない。
「もう一度、勝負する」
ケパは定位置奪回に決意を新たにしているが、ランパード監督は今夏の最終ターゲットをGKに絞っている。大方のメディアが予測するようにオナナなのか、筆者が推薦するカンテとデヘアのトレードか。