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ポスト秋山翔吾を狙うライオンズの“1番”候補。22歳鈴木将平「なんとか食らいついていきたい」 

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市川忍

市川忍Shinobu Ichikawa

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posted2020/09/03 11:30

ポスト秋山翔吾を狙うライオンズの“1番”候補。22歳鈴木将平「なんとか食らいついていきたい」<Number Web> photograph by Kyodo News

プロ4年目の22歳。快足を生かした広い守備範囲と優れたバットコントロールで1番定着を目指す。

22歳にのしかかる1番打者の重圧。

 1番打者としての重圧は感じていたのだろうか?

「1番だと他の打順より、1試合1打席は多く対戦できるじゃないですか。それはうれしいです。1日にヒットを2本以上打ちたいと考えると、4打席より5打席あったほうが確率は上がります。ただ、1番で試合に出続けるには、フォアボールを含めた出塁率が大事になってくる。そうやっていろいろと考えていたら、調子が落ちてきてしまった気がします」

 本人が予想していた以上に、1番を打つことの意味や、その難しさが22歳の鈴木にのしかかっていた。

「ずっと『自分のスイングをする』と言ってやってきて、甘い球は一球で仕留められるよう、1番打者でも初球から振れる準備を意識してやってきました。そこは、シーズン序盤は出せていたと思います。もう一度、チャンスをつかみ取るためには、とにかくもう一回、原点に戻りたいと思います。実現できていない部分を修正するには、やっぱり練習するしかない」

「ここを乗り越えないといけない」

 一軍でこれだけ多くの試合に出場すること自体が鈴木にとってはプロ入り初めての経験だ。連戦も、連戦の中で行うべき練習も、何もかも手探りなのではないだろうか。

「そうですね。実はその修正方法もいまはまだわからないです。本当に、すべてがまだまだ。初めてのことばかりなので、なんとか食らいついていきたい」

 長期遠征中には体幹トレーニングのメニューを持参し、ビジター球場でもできる限りのトレーニングを続けている。目の前のこと、1つひとつに全力で挑んでいる最中だ。

「全部、いい経験だと思っています。疲労は……自分ではわからないですけど、成績は疲れてますね、ハハ。でも、ここを乗り越えないといけないと思う。チャンスも限られてくると思うので、自分が何かをつかんだときの体の状態や、つかんだときの考え方を取り戻したいです」

【次ページ】 1番を固定できないライオンズ。

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