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両国国技館へ「Go To トラベル」。
食べたい焼き鳥に、静かなる熱狂。 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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photograph byKyodo News

posted2020/07/31 08:00

両国国技館へ「Go To トラベル」。食べたい焼き鳥に、静かなる熱狂。<Number Web> photograph by Kyodo News

7月場所9日目。玉鷲に勝利した琴奨菊(左)は、ライバル稀勢の里の記録を上回り、幕内通算715勝目を挙げた。

琴奨菊の背中、北の富士の「肉を食え!」

 今場所はこんな話題も。

『琴奨菊 稀勢超え 歴代単独6位 幕内通算715勝』(デイリースポーツ7月28日)

 9日目に達成したが、36歳幕内最年長の琴奨菊はこの日、35歳の玉鷲と激闘。テレビでも頭と頭がゴンとぶつかる音が生々しく聞こえた。

 元大関・琴風の尾車親方は「稽古場でも若手にアドバイスを欠かさない。琴勝峰と琴ノ若を育てたのは師匠でもあるが、幕内に押し上げたのは琴奨菊の背中だ」。コラムの小見出しは『受け継がれる佐渡ケ嶽部屋の伝統』(スポーツ報知7月26日)であった。

 佐渡ケ嶽部屋には幕内が5人もいる。コロナ禍で出稽古に行けなかった状況では、関取が充実した部屋は比較的うまく対応できたのかもしれない。

 あとスポーツ新聞的に言うなら、相撲が開催される場所は(東京)中日スポーツの北の富士コラムに注目。

『元気のない炎鵬 肉を食え!』(7月24日)

 このあと炎鵬はいい相撲をとりました。

阿炎はどう巻き返す?

 さて7月場所。今のところ一面でデカデカと報道されたのはこれ。

  『キャバクラ行っていた阿炎』(日刊スポーツ7月27日)  

 《知人らと会食に行くなどして大相撲7月場所7日目の25日から休場している東前頭5枚目阿炎(26=錣山)が、場所前からキャバクラに複数回行っていたことが26日、関係者の話で分かった。また初日から休場していたにも関わらず、幕下以下の力士1人が会食に同席していたことも判明。本場所開催に向けて日本相撲協会が一丸となり、新型コロナウイルス感染防止を徹底してきた中での騒動に、協会内からは怒りの声が上がっている》

 過去にもSNS動画などでやらかしてきた阿炎。やんちゃすぎる力士は野次馬案件でむしろたまらないのだが……。阿炎がどう巻き返すのか。そこも注目。

 というわけで今月は両国国技館へ「Go To トラベル」してみました。非日常へ瞬間移動できる偉大なテーマパークです。

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