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StayHomeを彩ったスポーツ紙の企画。
東スポと松井秀喜の粋なやりとりも。

posted2020/05/01 07:00

 
StayHomeを彩ったスポーツ紙の企画。東スポと松井秀喜の粋なやりとりも。<Number Web> photograph by Kyodo News

現役時代から記者の質問に気さくに答えていた松井。特別?な思いもある東スポへ、創刊60周年を祝うメッセージを送った。

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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 スポーツ紙が大変なことになっている。コロナ禍で誰もが大変なのだが、プロ野球開幕やJリーグ再開の見通しが立たないということはスポーツ紙にとって前代未聞の状況。

 この苦境をどうしのぐか。各紙、趣向を凝らして企画を打ち出している。

 緊急事態宣言発令のあと、デイリースポーツは「自粛生活のパートナー」として一面で「猛虎クロスワード」を展開!(4月9日)

「左打者を悩ます甲子園名物、〇〇風や。」というような出題がちりばめられた。

 スポーツニッポンは【Lega-scene(レガシーン)あの名場面が、よみがえる。】として昔懐かしい写真と記事を。

「乱闘編」では相手選手に飛び蹴りをくらわそうとするカネやんこと金田正一が登場(4月23日)。解説では集客のために盛り上げるつもりがつい本気になってしまったとあった。

 翌日は死球に怒ったクロマティが中日・宮下昌己投手にパンチを入れる写真が裏一面にデカデカと。まさか33年前(1987年)のあの乱闘がきのう起きた事件のように掲載されるとは。不思議な感覚に陥った。

1年前は平成の振り返りをやっていたが。

 そう思っていたらスポーツ報知はなんと1936年7月4日の「巨人、歴史的1勝」を復刻版で(4月21日)。84年前にタイムスリップ!「大東京を下す 第1戦の雪辱なる」「スタルヒン7回から登板」という見出しが。

 なんだかすごいことになっている。ちょうど1年前の今頃は改元で盛り上がっていた。スポーツ紙は平成の振り返り企画をやっていたわけだが、コロナのせいで今回は振り返りの時期が無限となっているのだ。この1カ月のスポーツ紙をじっくり読むだけでかなりステイホームできる。資料価値は高い。

 ほかにもサンスポは今年2月に急逝した野村克也さんの名物連載を復活させ「よみがえる野村の金言」をスタート。第1回は「楽して得られる快感なし」という、2013年5月28日の巨人vs.ソフトバンク戦の評論だった。

【次ページ】 五輪のいびつな形態は考え時?

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