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両国国技館へ「Go To トラベル」。
食べたい焼き鳥に、静かなる熱狂。

posted2020/07/31 08:00

 
両国国技館へ「Go To トラベル」。食べたい焼き鳥に、静かなる熱狂。<Number Web> photograph by Kyodo News

7月場所9日目。玉鷲に勝利した琴奨菊(左)は、ライバル稀勢の里の記録を上回り、幕内通算715勝目を挙げた。

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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 7月、プロスポーツの会場に観客が遂に帰ってきた!

 コロナウイルス対策のため、観客は声の代わりに拍手で気持ちを表現する。選手の側はどう感じているのだろう?

 新日本プロレスの棚橋弘至は「拍手の響きがとても美しく聞こえました。上品なホールでクラシックを聴いているような」とたとえた。

 記事の見出しは『新日本プロレスに4カ月ぶりの観客 3318人の 静かなる熱狂』(日刊スポーツ7月12日)。

 この”静かなる熱狂”、他競技ではどうなのか。大相撲で体感すべく私は両国国技館へ足を運んだ(4日目)。

升席1人ってどんな気分なんだろう。

 7月場所は開催地を通常の名古屋から東京へ変更。さらに相撲協会は「マスク常時着用」「升席1人」「酒類NG」「声援自粛」「拍手推奨」などの対策を制定。

 入場は1日2500人で満員の4分の1。

 升席1人ってどんな気分なんだろう。お客さんはどんな様子なのだろう。

 そんな野次馬気分で館内に入ると予想以上に静かだった。皆さん、升席の中央に座って集中して土俵を見つめている。まるで観客全員が親方のよう。もしくは横綱審議委員会の稽古総見か。しかしこれは本場所なのである。

 そんな厳粛な空気の中、久しぶりの相撲に嬉しくなった私はさっそく名物の焼き鳥を食べたくなった。酒はNGだがジュースや焼き鳥はOKなのです。

 しかし入場時にもらった注意書きに、

  「ご飲食はなるべく控えて頂き、ご飲食後はすぐにマスクを着用してください」

 とある。焼き鳥のイラストが入っているとはいえ、これは決行するのにハードル高そう。

【次ページ】 焼き鳥を素早く口に……。

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