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アントニオ猪木×オカダ・カズチカ。
歴史的初対談で伝授されたもの。 

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Number編集部

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photograph byTetsuo Kashiwada

posted2020/07/02 17:00

アントニオ猪木×オカダ・カズチカ。歴史的初対談で伝授されたもの。<Number Web> photograph by Tetsuo Kashiwada

アントニオ猪木とオカダ・カズチカ、2人並んでの迫力のビジュアルは誌面でふんだんに掲載している。

「気がついたら、猪木さんの顔ばかり見ていた」

 オカダはかつて、自身の著書でこうも記していた。

「僕は休みの日にも自宅でプロレスのDVDやYouTubeばかり見ています。自分の試合を見ることもありますが、大抵は古い試合だったり、他団体の試合だったりします。たとえば、アントニオ猪木さんの試合はたくさん見ました。(中略)猪木さんの試合に限らず、昔の試合は現在と比べると古い部分はあるけど、逆に古いからこそ新しいという部分も多いと感じます。やはり、温故知新ということなのでしょう」
(『人生に金の雨を降らせる黄金率』ベースボール・マガジン社、2014年刊)

 そうしたなかでオカダは、最も印象に残った猪木の試合として、1988年8月8日の藤波辰巳との60分フルタイムの試合をあげたうえで、映像を見ているうちに「気がついたら、猪木さんの顔ばかり見ていた」と回想する。

「社会を敵に回すことだよ」

 対談の最後、話は新型コロナによる試合の中断や無観客試合の期間を経て、いまの状況下でプロレスは何をすべきか、へと向かっていった。そこで猪木はオカダにこう伝えている。

「社会を敵に回すことだよ」「こういう時代だからこそ、世間を振り向かせてほしい」

 世の中に対して何かを仕掛け、新しいものを生み出す。

 それは今回の対談で、猪木からオカダに伝授されたプロレスの極意の1つだった。

Number 1006号 プロレス名勝負秘話「ベストバウトをぶっ飛ばせ!」の巻頭では、アントニオ猪木×オカダ・カズチカの歴史的初対談を、迫力の写真とともに10ページにわたり掲載しています。上記の内容は両者の熱い戦いのほんの一部。ぜひ誌面でその全容をご覧ください。
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