オリンピックへの道BACK NUMBER
野球、サッカーだけじゃない。陸上、
体操……五輪競技も続々大会再開へ。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byKyodo News
posted2020/06/21 08:00
昨年9月、全日本実業団陸上女子100m優勝した際の土井杏南。今季の日本選手権では200mにも挑むつもりだという。
中学、高校でも代替大会開催の動きが。
2月22日のスピードのジャパンカップを最後に、これまで国内大会はすべて開催されなかった。実に5カ月半ぶりの実戦となる。
柔道においても、延期されていた大会の年内の開催を模索している。
シニアのトップクラスのための大会ばかりではない。全国高校総体中止を受けて、各地域の高校総体も中止となっていたが、代替大会の開催の準備が進められている。中学生のための大会でも同様の動きが広がる。
のちに第一線で活躍するようになった選手の中には、中学、高校時代の大会の思い出や経験を糧にしているアスリートも少なくない。大会が開かれることは、のちのち貴重な財産になるだろう。
いくつか見てきたように、トレーニングできる場が再び開かれ、そして大会の実施も、少しずつ現実化している。
選手たちの姿が見られる機会が近づいているのは楽しみだ。
なによりも、大会や練習の場を失った選手たちにとって大きい。彼らは目標となる試合が決まるまで辛い思いもしたはずだ。
その中で前を向いて、やれる範囲で努力をしてきた彼らがどのようなパフォーマンスとともに姿を見せるか。
そのときを、楽しみにしたい。