オリンピックへの道BACK NUMBER
野球、サッカーだけじゃない。陸上、
体操……五輪競技も続々大会再開へ。
posted2020/06/21 08:00
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Kyodo News
新型コロナウィルスは世界的におさまったわけではないし、国内でも終息したわけではない。
ただ、ひとときの感染拡大は、地域によって異なるが、おさまりを見せつつあり、国内では一時とは明らかに違う局面にある。
スポーツ界でも動きが出てきた。プロ野球は6月19日に開幕、Jリーグは6月27日にJ2・J3から再開する。
ようやく、ここまで来た、そんな感がある。
各五輪競技も同様だ。軒並み中止や延期となってきたが、延期された大会の新たなスケジュールが出たり、従来予定されていた大会が開催される見込みとなったりしている。
「匂いや感触が懐かしかった」
例えば陸上。
延期になっていた大会のうち、主だったところでは、日本選手権混成は9月26、27日に、日本選手権は10月1日から3日に開催されることになった(5000m、10000m、3000m障害については12月初旬開催を目指す)。
陸上は、マラソン、競歩以外の五輪代表は決定しておらず、トラック種目の選手たちは徐々に本格的な練習を始めている。
先月28日には味の素ナショナルトレーニングセンターの陸上施設の利用が再開。初日にはリオデジャネイロ五輪4×100mリレーで銀メダルを獲得した飯塚翔太らが練習を行った。
「匂いや感触が懐かしかった」と、久々のトラックを走れたことに喜ぶ姿があった。
飯塚と一緒に銀メダルを獲得した山縣亮太は、YouTubeでのトークライブで大会に触れた。
「来年、(東京)オリンピックのメンバーに選ばれることもそうですけど、今年の日本選手権がある。しっかり自己ベストを出して、『山縣、頑張ってるな』と思ってもらえるようにしたいです」