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再開リーガ、暑さと連戦と交代枠。
バルサ&ヘタフェ監督の見解は……。

posted2020/06/13 08:00

 
再開リーガ、暑さと連戦と交代枠。バルサ&ヘタフェ監督の見解は……。<Number Web> photograph by Getty Images

39日間でリーガ各クラブは11試合をこなす。出ずっぱりが予想されるメッシ、マルセロらのコンディションも気になるところだ。

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横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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 6月11日のリーガ再開を前に、1試合の選手交代枠が3人から5人になることに関する意見がメディア上で交わされた。

 火をつけたのは、バルセロナのキケ・セティエン監督である。

「我々には不利に働くと思う。プレースタイルのせいでね。これまでにも、多くの試合で終了間際に勝利を決めにいくのが我々のスタイルだったから」

 これは、5月末に行われたラスパルマス島サッカー協会によるオンラインインタビュー中のコメントだ。

「しかし、試合終了まであと少しという状況で4人同時に交代させられると、疲れ切った選手たちによる狙い所が生まれなくなる。こちらも選手を交代して対抗策を講じることはできるが、うまくいくかはわからない」

ヘタフェ監督の異なる見解。

 交代可能な人数増加で利を得るのは、一般的には経済力のあるビッグクラブと見られている。選手の質がその理由で、セティエン監督がコメントした数日後、ヘタフェのホセ・ボルダラス監督はラジオ番組でこう語っている。

「ビッグクラブは、やがて気づくと思う。交代枠の増加は自分たちにとって好都合だと。彼らはそもそもレベルが高いだけでなく、選手間にレベルの差がない。選手を交代してもチームのプレーレベルが下がることはない。小さなクラブの場合、バルサやR・マドリー、アトレティコ、セビージャのようにはいかない」

 つまるところ、交代枠5人は「ボールを支配して相手が疲れるのを待つプレースタイル」のチームには不利かもしれないが、そんなサッカーができるのはビッグクラブだけであり、ビッグクラブは優れた選手を擁しているのだから問題はないはず、ということだろう。

 しかし、それほど単純な話ではないかもしれない。

【次ページ】 両マドリー、バルサが抱える問題。

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