将棋PRESSBACK NUMBER
藤井聡太タイトル挑戦へ超異例日程。
渡辺明棋聖「可能性は5割以上……」
text by
片山良三Ryozo Katayama
photograph byKyodo News
posted2020/05/30 08:00
最年少タイトル挑戦の期待が高まる藤井聡太七段。しかしそこに立ちはだかる先輩棋士にも意地がある。
王位戦も順調に勝ち進んでいる。
藤井聡太のタイトル挑戦の可能性は棋聖戦だけではない。王位戦(ブロック紙3社連合主催)でも挑戦者決定リーグの白組で首位を走り、その最終戦が6月13日と発表された。阿部健治郎七段に勝てば、23日に紅組首位の棋士(永瀬二冠が最有力とみられる)との挑戦者決定戦に進む。
木村一基王位が待ち受ける七番勝負は、例年通りの時期(昨年は7月3日から9月26日)に収まりそうで、棋聖と王位の挑戦権をともに藤井が手中にしたときは、入り組んだタイトル戦の過密日程の中に飛び込むことになる。
これから暑くなる時期なのに、コロナの影響は当然残っていて、対局室はエアコンを入れながら換気のために開け放たれることになるのだろう。マスク絶対着用の暫定ルールがどうなるかだが、普段に増して健康管理も問われる夏の陣となるのは間違いのないところだ。
トップ棋士たちの妙技を存分に楽しみたい。