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本田圭佑、移籍4カ月で1試合のみ。
コロナ拡大&給料遅配という逆境。 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byREUTERS/AFLO

posted2020/05/29 18:00

本田圭佑、移籍4カ月で1試合のみ。コロナ拡大&給料遅配という逆境。<Number Web> photograph by REUTERS/AFLO

冬に突入する南半球で、新型コロナウイルスの感染拡大が続くブラジル。本田圭佑の挑戦への影響は最小限であってほしい。

犠牲者の多くが貧困層という残酷さ。

 当初、ブラジルにおける感染者の大半は欧米諸国をビジネスや観光で訪れた中流以上の階層だった。

 ロックダウン開始後、彼らの多くは自宅で仕事をし、最大限の注意を払って感染を避けている。仮に感染した場合でも任意の健康保険に加入しており、適切な医療サービスを受けることができる。

 しかし貧困層の人々の住宅環境はたいてい「三密」に近く、蓄えがないため外へ出て働かざるをえない者が多い。それゆえ、感染のリスクが格段に高い。しかも、任意の健康保険に加入していない者がほとんどで、もし病気になったら質の低い公共の医療サービスに頼るしかない。

 ブラジルにおける犠牲者の多くは貧困層で、貧富の差が生死を分けるという残酷な状況にある。

州選手権再開案にボタフォゴは反対。

 シーズンが中断された3月中旬の時点で、ブラジルではほぼ全クラブが各州のサッカー協会が開催する州選手権に参加。一部のクラブは南米サッカー連盟が主催するコパ・リベルタドーレス、ブラジルサッカー連盟が主催するコパ・ド・ブラジルを戦っていた。そして、5月初めにブラジルサッカー連盟が催すブラジルリーグが開幕するはずだった。

 ボタフォゴは州選手権とコパ・ド・ブラジルを戦っており、5月からブラジルリーグに参戦する予定だった。

 この記事を書いている5月末時点で、南米サッカー連盟とブラジルサッカー連盟は試合再開の見通しを明らかにしていない。 一方、州選手権の再開時期は各州の保健省などの見解に基づいて州サッカー協会が決定する。

 リオでは5月末、市長が6月初めからのチーム練習再開と6月中旬以降の州選手権再開に事実上のゴーサインを出した。

 フラメンゴなどは5月末からチーム練習を開始し、シーズン再開に備えている。ところが、ボタフォゴなど複数のクラブが市長の指針に「時期尚早」として反対し、チーム練習も行なっていない。

【次ページ】 本田は4カ月近く滞在で1試合のみ。

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