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ダービーデー最後のお楽しみ。
穴党ライターが目黒記念をぶった斬る!
posted2020/05/29 11:50
text by
石田敏徳Toshinori Ishida
photograph by
Photostud
NumberのU編集長とは20数年来の付き合いで、私が競輪にのめり込んでいた時期にはよく、あちこちの競輪場へ遠征して一緒に遊んでもらった仲。私と同様に彼はその昔(4号機の全盛時代)、パチスロにも熱を上げており、ついには「サラリーマンを舐めんじゃねえ!」の決め台詞でお馴染みの実機まで購入、夜な夜な部屋でも打っていたというエピソードを持つ。
「でもあれ(実機)は家で回すと意外に音がうるさくてダメなんです。石田さんも気を付けたほうがいいですよ」
いやいや、さすがに実機は買わねーし。とは思ったけれど、人の心配も焼いてくれる心根の優しいギャンブラーなのである。
さて、発売中のNumber1003号「日本ダービーの新常識」ではいよいよ間近に迫った競馬の祭典を中心に、多角的な観点から数々の“競馬の新常識”に迫っている。「ダービー後の新常識」と銘打ち、当日の最終レースに組まれているハンデGII・目黒記念の傾向と対策を分析した頁もそのひとつ。
目黒記念は起死回生の舞台。
ダービーの特集号に目黒記念も組み込む。斬新といえば斬新な企画を担当させてもらったのは私だが、発案したのはU編集長。ギャンブラーはギャンブラーの心情を知る。残念ながら無観客競馬として実施される今年も、読者の皆さんにダービーデーを最後までたっぷりと楽しんでもらうため、というより、難解なハンデ重賞で起死回生の一発を狙う“ご同輩”の役に立ててもらうために、「目黒記念があるじゃないか」との見出しがつけられた企画が実現した。
文春砲の恐怖に怯えつつ、不眠不休で徹底分析した傾向と対策については是非、本誌もご一読いただきたい(「馬具の新常識」もよろしくお願いします)。
ただ、原稿執筆時点では出走予定馬も不明だったので、いざ出走馬が確定すると現実とはそぐわない分析項目も出てきてしまった。そこへ編集部から下ったのが「最後までしっかり、アフターサービスをするように」との指令。よろしい。私も男だ。ちゃんと責任を取って最終結論まで導き出し、買い目も公表しようじゃないか。それでは早速、今年の出走馬をぶった斬っていこう。