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ダービーデー最後のお楽しみ。
穴党ライターが目黒記念をぶった斬る! 

text by

石田敏徳

石田敏徳Toshinori Ishida

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photograph byPhotostud

posted2020/05/29 11:50

ダービーデー最後のお楽しみ。穴党ライターが目黒記念をぶった斬る!<Number Web> photograph by Photostud

昨年の目黒記念は3番人気ルックトゥワイスが制覇。1番人気、有馬記念馬ブラストワンピースは59キロを背負って8着に沈んだ。

まずは“消せる馬”を探そう。

出走予定馬(5/27現在、馬名、斤量、想定騎手の順)
アイスバブル(牡5歳、55kg、津村)
アフリカンゴールド(セン5歳、55kg、福永)
ウラヌスチャーム(牝5歳、54kg、松山)
オセアグレイト(牡4歳、55kg、ルメール)
キングオブコージ(牡4歳、54kg、横山典)
ゴールドギア(牡5歳、53kg、三浦)
サトノクロニクル(牡6歳、56kg、武藤)
ステイフーリッシュ(牡5歳、57.5kg、坂井)
タイセイトレイル(牡5歳、55kg、M・デムーロ)
ニシノデイジー(牡4歳、56kg、田辺)
ノーブルマーズ(牡7歳、56kg、高倉)
バラックパリンカ(牡4歳、54kg、和田)
パリンジェネシス(セン6歳、54kg、未定)
ボスジラ(牡4歳、54kg、武)
ポポカテペトル(牡6歳、55kg、北村友)
ミュゼエイリアン(セン8歳、54kg、横山和)
ミライヘノツバサ(牡7歳、56kg、木幡巧)
メートルダール(牡7歳、56kg、浜中)

 分析対象としたのは出走資格が現在と同じ「4歳以上」に変更された2012年以降のレース。まずは本誌にも記した「過去8年間の3着以内馬の共通項」をもとに“消せる馬”を列記していく。

・ハンデ54kg未満の馬は好走なし
→ゴールドギアが脱落。

・重賞ウイナーの取捨は「2200m以上の距離でGII以上のレースに勝っているかどうか」がボーダーライン
→サトノクロニクル、ニシノデイジー、ミュゼエイリアン、メートルダールが脱落。

・3着以内に好走した重賞未勝利馬のほとんどは、「近4走以内に3勝クラスかオープンで1着」or「過去に2400m以上のGIIで2着」を記録していた。唯一の例外、'14年2着のラブイズブーシェは前年の有馬記念4着馬
→パリンジェネシス、ポポカテペトルが脱落。

・ただしリピーターの活躍は少なく、複数回、3着以内に食い込んだ馬は'15年1着、'16年3着のヒットザターゲットのみ。過去の目黒記念好走馬は評価を下げたい。また、上位に食い込んだ牝馬も'16年2着のマリアライトだけで、同馬はGIウイナー(エリザベス女王杯)だった
→アイスバブル、ノーブルマーズ、ウラヌスチャームが脱落。

・前走着順は度外視して構わないが、重賞以外のレースから参戦してきた馬は「前走5着以内」が目安(例外は'17年3着のハッピーモーメントのみ)
→アフリカンゴールドが脱落。

 いくつかの例外も含まれているとはいえ、過去8年間のデータに基づいた消去法の網を潜り抜けて残ったのは、オセアグレイト、キングオブコージ、ステイフーリッシュ、タイセイトレイル、バラックパリンカ、ボスジラ、ミライヘノツバサの7頭。「3着以内」という括り方だとここまでが限界だったが、これが「1着」なら話は変わってくる。

【次ページ】 消して消して、残り2頭。

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