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オリックス紅白戦でコロナ対策徹底。
2カ月ぶりの実戦を終えた選手の声。

posted2020/05/28 20:00

 
オリックス紅白戦でコロナ対策徹底。2カ月ぶりの実戦を終えた選手の声。<Number Web> photograph by Noriko Yonemushi

5月26日には医療、介護従事者への感謝と敬意を込めて拍手を送る「クラップ・フォー・ケアラーズ」を行った。

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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 プロ野球界がトンネルの出口に向けて少しずつ前に進み始めた。

 開幕日が6月19日に決定したことに加え、5月25日から3日間、京セラドーム大阪で行われたオリックスの紅白戦が、そう感じさせてくれた。

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、オリックスは4月1日から全体練習を取りやめ、選手は舞洲の球団施設で自主練習を行ってきた。5月14日からは一軍選手は京セラドームを使用できるようになったが、投手、野手が揃っての全体練習は25日からで、早速その日に紅白戦が行われた。同じ日に紅白戦を行ったソフトバンクとともに、最も早い実戦再開となった。

ベンチで間隔を空け、監督や球審はマスクを。

 約2カ月ぶりの試合。その景色は、これまで行われてきたプロ野球とは少し違っていた。

 新型コロナウイルス感染予防のため、無観客で開幕するだけでなく、今シーズンはさまざまな約束事のもとで試合が行われる。その1つはソーシャルディスタンスだ。

 日本野球機構(NPB)と日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が設立した「新型コロナウイルス対策連絡会議」は、専門家から数多くの提言を受けており、ベンチやロッカールームなどでは、濃厚接触を回避するため、「可能な限り1.5〜2m以上のヒト-ヒト間隔がとれるよう配慮する」とされている。

 オリックスでは、ベンチでは2席空けて座ることとしたが、それではベンチ内に10人ほどしか座ることができないため、ベンチ横のカメラマン席にもパイプ椅子を並べ、ベンチとして使用することにした。

 試合中だけでなく練習中も、選手以外は、監督、コーチを含むスタッフ全員がマスクを着用。球審も審判用マスクの下に黒いマスクを着けて試合を行なった。

 マスクをしてベンチから試合を見つめた西村徳文監督は、「息苦しさも感じるけども、今、現状のことを考えると、こういうかたちでやるしかないですね」と話した。

 また、選手同士の接触を避けるため、ホームランや攻守交替の際などに行なっていたハイタッチは禁止。今回の紅白戦では、ベンチの選手が、ハイタッチをするフリだけの「エアタッチ」や拍手で、ホームインした選手を迎えていた。

【次ページ】 吉田正尚「慣れていくしかない」

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