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靭帯断裂から復帰目前ザニオーロは、
コロナ後のローマとイタリアの旗頭。

posted2020/05/25 18:00

 
靭帯断裂から復帰目前ザニオーロは、コロナ後のローマとイタリアの旗頭。<Number Web> photograph by Getty Images

颯爽としたプレーぶりのザニオーロ。かつてのトッティのようなエースとして君臨するか。

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神尾光臣

神尾光臣Mitsuomi Kamio

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 5月下旬。本来であれば各国でリーグ戦が終了している頃。複数国開催となっているEURO2020に備え、代表チームを招集して練習に入ることができるはずだった。

 もっともご存知の通り、EUROは来年に延期となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で各国ともリーグ戦の中断を余儀なくされ、日程の消化すら怪しくなっている。欧州サッカー連盟(UEFA)はプライオリティーを各国リーグの全日程終了に置き、6~7月での日程消化を認めるべく大会の延期措置を取ったのだ。

 各国リーグ戦を再開しなければ、各クラブともに多大な損出と経営難に突入するという理由でなされたものだったが、EURO延期を残念に思う選手はきっといるだろう。

 特に大会出場をもって代表のキャリアを閉じようとしていた選手にとっては、あと1年さらなる努力を続けなければならないわけだ。

EURO延期でザニオーロが間に合う?

 しかしその一方で、延期により本大会出場のチャンスが開けてきた選手もいる。例えばこの人、ローマのニコロ・ザニオーロ。将来のイタリア代表を背負って立つエース候補と期待される20歳の若者は、靭帯断裂の怪我により本来ならEURO出場を棒に振る可能性が極めて高かった。

 1月12日、ローマvs.ユベントス戦のことだった。

 移籍2年目にしてすっかり中心選手となっていたザニオーロは、この日は開始早々からユーベ相手に気を吐いていた。

 縦への突破でレオナルド・ボヌッチのスライディングタックルをかわし、複数の相手に囲まれても落ち着いてプレスをかわす。足元の非常に柔らかいテクニックと、恵まれた体格を利したパワーの融合。8連覇中のイタリア王者の守備陣にとっても止めるのは厄介な存在となっていた。

【次ページ】 右膝前十字靭帯断裂と半月板損傷。

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ローマ
ニコロ・ザニオーロ

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