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歴代142個の金メダルランキングで
再確認した体操・内村航平の偉大さ。

posted2020/05/22 07:30

 
歴代142個の金メダルランキングで再確認した体操・内村航平の偉大さ。<Number Web> photograph by Asami Enomoto/JMPA

最終種目の鉄棒を終え、僅差での金メダルが決まると内村は喜びを爆発させた。会見ではベルニャエフが「コウヘイは伝説」と勝利を讃えた。

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矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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Asami Enomoto/JMPA

 4年前の感動が人々の心に深く刻まれていたことに、あらためて気づかされた。何度でも繰り返し見たい。この感動をオリンピックでまた味わいたい。そう思わされた。

 先日、NHK(BS)の番組で、日本が過去の夏季五輪で獲得した142個の金メダルの映像がランキング方式で紹介され、内村航平(リンガーハット)のリオデジャネイロ五輪体操男子個人総合が第1位になった。

 これは、NHK公式ページの東京五輪特設サイトに公開されている1928年アムステルダム五輪から、2016年リオデジャネイロ五輪大会までに日本勢が獲得した計142個の金メダルのアーカイブ映像を、再生回数に応じてランキング化した企画。

「あの金メダル映像を見たい」という体操ファン、五輪ファンの気持ちが再生回数となって現れた結果だった。

内村が奇跡の大逆転を果たし、金メダルを手に。

 番組で使われたリオ五輪男子個人総合の映像は約3分。個人総合の6種目のうち、跳馬と最後の種目である鉄棒の演技がフルバージョンで映し出された。(アーカイブでは平行棒の演技もフルバージョンで公開)

 内村は4番目の種目である跳馬で高難度技の「リ・シャオペン」の着地をピタリと決めて、全体の1位となる15.566点を出した。5種目を終えた時点で首位のオレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)とは0.901点差の2位だった。

 こうして迎えた最後の鉄棒の演技で、手放し技「屈身コバチ」や「カッシーナ」をダイナミックかつ美しい空中姿勢で披露し、最後は微動だにしない着地でまとめた。得点は全体の1位である15.800点だ。

 ここまでの状況を受けてベルニャエフが優勝するのに必要な得点は14.900点。NHKのアーカイブにその映像はなかったが、ベルニャエフは途中までスムーズに技をつなげたものの着地で大きく動いたため、実施点で大きく減点された。

 得点は14.800点。内村が奇跡の大逆転を果たし、金メダルを手にした。

【次ページ】 感動をさらに膨らませた、肩を抱き合う姿。

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