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どれだけ抑えても、
山崎康晃は満足できない。

posted2020/05/01 15:00

 
どれだけ抑えても、山崎康晃は満足できない。<Number Web> photograph by KYODO

昨年は7月17日に史上最年少で通算150セーブを達成し、2年連続で最多セーブ獲得。日本代表の守護神も務める。

text by

石田雄太

石田雄太Yuta Ishida

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KYODO

 山崎康晃の数字は突出している。入団以来、2年連続で30セーブを記録したのは山崎が初、3年連続で20セーブを記録したのも史上初だ。その記録を山崎は4年目に37セーブで、5年目には30セーブで更新した。この5年間は58、59、68、57、61試合と、毎年50試合以上に登板している。過去、ルーキーイヤーに抑えを任された与田剛、三瀬幸司、永川勝浩らも活躍は3年続かなかった。プロ2年目の8月、3年目の開幕直後など短期的に不調に陥ったことはあったものの、均して見れば山崎にカベはなかったと言っていい。

「でもね、どれだけ抑えても、負けた試合が記憶に残ってしまうんです。打たれたことが身体に染みついているからなのかな。去年も『印象に残った試合は』と訊かれれば2本のホームラン(4月25日のタイガース戦で近本光司に打たれた逆転3ランと8月12日のスワローズ戦で村上宗隆に打たれた逆転サヨナラ2ラン)がフラッシュバックしちゃいますからね。抑えというのは8回までリードしてくれていないと何もできないし、それこそブルペンで指をくわえて見ていることしかできないじゃないですか。だからこそ、みんながつないでくれた9回、誰もが勝ったと思う展開でマウンドへ上がって、一発を食らってしまった試合は忘れられないんだと思います」

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