特に目立った軟式の好投手。

　両大会で目立ったのは、やはり日本の投手力だ。どのカテゴリーの中でも言えることではあるが、国際的に見ても日本はやはり投手力が突出している。

　特に軟式の代表投手たちは近年の中でも群を抜くものがあった。アジア選手権では日本開催以外では初となる優勝を飾っただけでなく、全5試合を無失点で制したのだ。

　その中で、山場となる台湾戦や韓国戦で登板した上加世田頼希、坂本海斗、川島新大、松井悠真をピックアップした。

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　上加世田と松井は本格派右腕で力強いストレートが軸で変化球にもキレがある。上加世田は打線の中軸を担った打力、松井は抑えとして活躍した強心臓にも注目したい。

　左腕の坂本は小柄だがキレのあるストレートと変化球のコンビネーションが魅力だ。加えて、ピンチでもまったく動じることがなく三振を奪えるなどマウンド度胸が抜群。

　飄々としたタイプの川島も、スリークォーター気味のフォームからクセ球をナチュラルにシュートするような独特の球筋で両コーナーを突ける制球力があり、今後も武器になりそうだ。

上加世田は相棒と敦賀気比へ。

　上加世田は門真ビックドリームスとU-15代表双方でバッテリーを組み、アジア選手権で最高殊勲選手を獲得するなど野球勘の優れた好捕手・渡辺優斗とともに福井の敦賀気比へ。松井は地元・熊本の城北、坂本は大分・明豊中からそのまま明豊高、川島は甲子園初出場に向け戦力および環境が着々と強化されている地元・埼玉の昌平に進む。

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