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Kリーグは新型コロナ感染者ゼロ!
Jリーグの対策と何が違ったのか? 

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吉崎エイジーニョ

吉崎エイジーニョ“Eijinho”Yoshizaki

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photograph byPenta Press/AFLO

posted2020/04/09 20:30

Kリーグは新型コロナ感染者ゼロ!Jリーグの対策と何が違ったのか?<Number Web> photograph by Penta Press/AFLO

2月12日に韓国の全州ワールドカップ競技場で韓国王者・全北現代vs.Jリーグ王者・横浜Fマリノスとの対戦をしたばかりだったが……。

韓国はより「カネの話」が多い!

 メディアの記事で日本と更に違う点は、「カネの話」をより一層ストレートに描いていることだ。コロナ禍にあり、「契約ごと」の内容が日本よりも細かく報じられている印象だ。

「選手ごとに契約が違う中、基本給よりもインセンティブ(出場給、勝利給)の比率が高い選手は打撃」(4月1日「ニューシス」)

「試合数が減った場合、シーズンチケットのうち数%を払い戻ししなければならないだろう。そこが経営としては頭の痛いところ」(同上)

 また、7日付けの中央日報はこんな書き出しで大々的に危機を煽った。

「一度も経験したことがないことだ。これからどうなるかも予想できない。史上初めての新型コロナウィルスの事態が巻き起こす波紋だ」

 試合なしだと、世界の各クラブですら選手の年俸削減を行わざるを得ない状況については、「米メジャーリーグには、国家の非常事態や不可抗力により試合が行えない場合の年俸支払い事項が明記されており、MLB側と選手組合側で減った試合分の年俸削減をする方向にある」という事例を紹介した。

 Kリーグではまだ「年俸削減」の動きはなないものの、こんな弁護士のコメントを紹介している。

「試合数の不足により選手とクラブ側での合意は可能ではあるだろうが、契約書にはない内容なので強制的には行えない」

「こういった事態は初めてのため、項目が設けられていないのだ。今回の出来事を契機に以降は契約書に関連事項が追加されていくだろう」

 こういった話、日本の現場でも議論されているところだろうか――。

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