ローズ、ジーターらと比較して。

　次はMLBでの通算単打数10傑を見てみよう。％は安打数に占める単打数の割合である。

1 P・ローズ 3215単打
（4256安打／75.5％）
2 T・カッブ 3053単打
（4189安打／72.9％）
3 E・コリンズ 2643単打
（3315安打／79.7％）
4 C・アンソン 2614単打
（3435安打／76.1％）
5 D・ジーター 2595単打
（3465安打／74.9％）
6 イチロー 2514単打
（3089安打／81.4％）
7 W・キーラー 2513単打
（2932安打／85.7％）
8 H・ワグナー 2424単打
（3420安打／70.9％）
9 R・カルー 2404単打
（3053安打／78.7％）
10 T・スピーカー 2383単打
（3514安打／67.8％）

　最も多くシングルヒットを打ったのは、MLB最多安打のピート・ローズだ。イチローは6位だが、単打率は8割を超える。通算単打率でも1世紀以上前のウィリー・キーラーと競り合っているのだ。

NPBのシーズン単打上位は？

　NPBのシングルヒットも見ておこう。

＜NPBのシーズン単打10傑＞
1 青木宣親 2005年／169単打
（202安打 26二 4三 3本）
2 赤星憲広 2005年／165単打
（190安打 15二 9三 1本）
3 大島洋平 2014年／164単打
（186安打 18二 2三 2本）
4 田中賢介 2010年／160単打
（193安打 24二 4三 5本）
4 赤星憲広 2008年／160単打
（176安打 15二 1三 0本）
6 マートン 2010年／159単打
（214安打 35二 3三 17本）
7 秋山翔吾 2015年／156単打
（216安打 36二 10三 14本）
8 西岡剛 2010年／155単打
（206安打 32二 8三 11本）
9 川崎宗則 2010年／154単打
（190安打 27二 5三 4本）
10 荒木雅博 2005年／154単打
（181安打 22二 3三 2本）

　MLBでも1度単打王になっている青木が、史上1位の169単打を記録している。

　NPBで最初に150単打を打ったのは1994年のイチロー。210安打を打って大ブレークした年に151単打をマークしていた。

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　なかなかこの記録は破られなかったが、青木が2005年に169単打を打って一気に抜いた。以後は赤星や大島ら、21世紀の記録がずらっと並んでいる。

　1988年以降に球場が広くなったこと、そして試合数が増えたことが大きいが、イチローの登場で打者の「安打」に対する意識が変化した可能性もあるだろう。

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