熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
本田圭佑ブラジル初戦を現地取材。
メッシ的な自在さ、健在の勝負強さ。
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byZUMA Press/AFLO
posted2020/03/18 12:00
自らが名乗り出たPKでキッカーを務め、見事に初ゴール。無観客試合でも本田圭佑らしさは全開だった。
ブラジルでも大会が無期限延期。
3月15日、ブラジルサッカー連盟は主催するすべての大会を無期限に中断すると発表した。このため、3月18日に予定されていたコパ・ド・ブラジル3回戦第2レグのパラナ対ボタフォゴ戦は延期された。
また、リオ州サッカー連盟は16日からの15日間、州選手権を中断することを決めた。このため、3月21日に行なわれる予定だったボタフォゴ対カーボ・フリエンセ戦も延期となった。
これらの決定を受けて、ボタフォゴも3月16日から15日間、練習を中止することを明らかにした。
やっとデビューを果たした本田にとって、この中断は非常に痛い。
3月にデビューできたのはポジティブ。
とはいえ、しばらく前から世界各国で試合が行なわれていない状況で、アジアや欧米に比べて新型コロナウイルスの感染が遅かったブラジルだからこそ、無観客とはいえ3月にデビューすることができた。
今後は、この試合のプレー内容を出発点として、どこまでコンディションを高め、それを好結果に結びつけることができるか。
他国同様、ブラジルのフットボールの日程が今後どうなるのか、現時点では全くわからない。それでも「どんな状況にあってもポジティブに物事を考えることはできる」(3月13日、本田自身のツイッターより)と考える男は、今後も自分ができることを着実にやり続けるはずだ。
今後、本田圭佑がブラジルでどのようなプレーを見せるのか、そしてその先に何があるのか。それを、地元メディアとファンと共に、しかと見届けたいと考えている。