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サートゥルナーリアに漂う主役感。
左回りも58キロのハンデも何のその。
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2020/03/17 18:30
昨年の天皇賞(秋)、有馬記念ではC・スミヨンがサートゥルナーリアの手綱を取ったため、久しぶりのルメールとのコンビとなった。
角居師&ルメールが笑顔で手ごたえ。
「この競馬ぶりを見たら、今まで何で左回りがダメだったんだろう? って思いました。スタートを決めて、前目につけて、完璧な競馬をしてくれました」
角居調教師はルメール騎手の騎乗ぶりをそう言って褒め、更に続けた。
「体質面を強化した事もあり、今回は左回りとか、初の58キロといった課題面も楽にクリアしてくれました。今後の選択肢が広がったのは良かったです」
また、ルメール騎手も笑顔で次のように語った。
「皐月賞を勝っている馬なので、元々力があるのは分かっていました。それにしても今日は強い競馬をしてくれました。左回りがどうと言われていたけどコーナーのバランスも良かったし、追ってからのエンジンも凄かった。今年はこの馬とのコンビでまたGIを勝ちたいです」
次のGIは日本か、それとも海外か。
さて、そのGIが日本になるのか、海外になるのかはまだ分からない。何といっても次走すら未定だと角居調教師は言うのだ。
「香港(クイーンエリザベス二世カップ・GI)にも登録していますけど、コロナウィルスの関係で果たして行けるのかどうかも分かりません。国内の大阪杯(GI)も含めて柔軟に対応出来るように仕上げていくつもりです」
目標がはっきりしない中で馬を仕上げていくのは口で言うほど簡単ではないだろう。ホースマンのため、ファンのため、そして何よりも競走馬自身のためにも一日も早いコロナウィルス騒動の終息を願いたい。