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<頼れる助っ人の組織学>
ホセ・ロペス「チャモさんの気配り」

posted2020/03/18 18:00

 
<頼れる助っ人の組織学>ホセ・ロペス「チャモさんの気配り」<Number Web> photograph by Asami Enomoto

text by

村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

PROFILE

photograph by

Asami Enomoto

ニックネームはスペイン語でいたずら坊主を意味する「チャモさん」。仲間からの信頼も厚いベテランが、チームへの思いを明かした。(Number999号掲載)

 チーム最年長36歳。2013年に来日し、'15年からベイスターズでプレーしてきた。

 打線の中核を担うだけでなく、内野手の「やっちまった」送球も難なく捌く、4年連続ゴールデングラブ賞に輝いた鋼鉄の一塁守備を誇る。時に沈んだチームをラテンのノリで盛り上げながら、陰日向になってキャプテンを支え、道に迷った若い選手に声を掛ける。チームの成長の陰には必ず、頼れる「チャモさん」の姿があった。

 2020年。念願の優勝に向けて、陰のリーダーが熱き胸中を語った。

 僕がジャイアンツからこのチームに来た頃は、みんなベイスターズと試合をやりたがっていたんだよ(笑)。ファンの人もまだ少なかったけど、強くなるに従ってスタンドにファンの姿が増え、相乗効果でチームも成長してきた。このキャンプを見ても、雰囲気はすごくいい。

 現時点でも優勝に必要な要素はすべて揃っているとは思うんだけど、野球というスポーツは運に頼らなければいけない部分もあるからね。いくらスーパースターを並べた打線でも、その試合に勝てるかはわからない。大切なことは勝てる試合を落とさず、しっかりと運を掴み取ることだよ。

 特に今シーズンは、筒香(嘉智)という偉大なキャプテンがチームから抜けてしまった。その穴の大きさは、僕自身も筒香と5年間、一緒にやってきたからよくわかるよ。彼はどういう状況でもチームのことを第一に考え、良い言葉をチームに与え、雰囲気を盛り上げて、楽しくプレーすることを常に考えていた。連敗の時だって、空気を変えようと自らミーティングを行い、選手を鼓舞し続けた……本当に素晴らしい選手だったよ。

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