将棋PRESSBACK NUMBER

初の女性棋士誕生、ハナ差届かず。
「奨励会」経験記者が知る過酷さ。 

text by

片山良三

片山良三Ryozo Katayama

PROFILE

photograph byKyodo News

posted2020/03/10 07:00

初の女性棋士誕生、ハナ差届かず。「奨励会」経験記者が知る過酷さ。<Number Web> photograph by Kyodo News

2018年マイナビ女子オープンを制した時の西山朋佳三段。2019年には女王、女流王座、女流王将の三冠を独占した。

新人王戦にはまだ勝ち残っている。

 次の三段リーグに参加することができない2人だが、開催中の第51期新人王戦の本戦トーナメントには勝ち残っている。関矢さんは次に阿部光瑠六段との対戦があり、荒田さんは梶浦宏孝五段戦が残っている。

 しかし、六段以下のプロ棋士が参加しているこの棋戦に優勝したとしても、四段昇段の道が開けているわけではない。

 そこで優勝したとしても次のトーナメントへの参加権もない。それでも全力で戦い続ける気持ちの強さを見てあげてほしい。

 筆者は関矢さんにも荒田さんにも面識がないが、将棋を離れたとしても違う分野でいい仕事をしてくれると期待している。

関連記事

BACK 1 2 3
西山朋佳
渡辺明
藤井聡太

ゲームの前後の記事

ページトップ