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F1ホンダ、29年ぶりのタイトルへ。
王者メルセデスに宣戦布告?

posted2020/03/12 07:00

 
F1ホンダ、29年ぶりのタイトルへ。王者メルセデスに宣戦布告?<Number Web> photograph by Getty Images

密なコミュニケーションを図って準備を進めてきたレッドブル・ホンダ。フェルスタッペンも「毎回表彰台に上りたい」と闘志を燃やす。

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尾張正博

尾張正博Masahiro Owari

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 プレシーズンテストを終えたF1は、いま開幕の時を静かに待っている。その中で、昨年以上に2020年シーズンの開幕を楽しみにしているのが、レッドブル・ホンダのスタッフたちだ。

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「われわれは今年、ようやく王者にチャレンジすることができる。今年は昨年以上にエキサイティングなシーズンになるだろう」と、王者メルセデスに宣戦布告ともとれる発言をしている。

 '19年のF1はメルセデスが21戦中15勝を挙げ、エースドライバーであるルイス・ハミルトンのドライバーズ選手権とともに、コンストラクターズ選手権を含めたダブルタイトルを獲得した。メルセデスのシーズン2冠は'14年から6年連続。その絶対王者を前にしてもなお、ホーナーが強気でいられるのは、2年目のレッドブル・ホンダを取り巻く状況が昨年とは大きく異なっているからだ。

昨季のマシンはおとなしい印象だった。

 1年前となった昨年のレッドブル・ホンダは、パートナーを組んで臨む初めてのシーズン。F1マシンの開発というのはそのシーズンが始まる1年前から始まっており、昨年のレッドブルのマシンは、すでに開発していたマシンをホンダのパワーユニットに合わせて修正したものだった。アグレッシブな空力を得意とするレッドブルにしては、'19年のマシンはややおとなしい印象だったのは、そのためだ。

 それが'20年のマシンは、マシンを開発する初期の段階から、ホンダとコミュニケーションを取りながら開発することができたので、本来のアグレッシブさが戻ってきた。

 ホンダF1のパワーユニット開発の指揮を執る浅木泰昭(HRD Sakuraセンター長)は、レッドブル側とのやりとりをこう明かす。

「彼らといろいろ議論を重ねる中で、『'20年のマシンはこういう風に空気を流したいから、エンジン側ではこんなふうにできないか』と言われたことは何度かあります。風の流れを優先して、そこにあるパーツを移動できないか。あるいは形を変えることはできないかという相談です」

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