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ELでは絶好調、リーグは苦戦中。
鎌田大地とフランクフルトの内心。
posted2020/03/03 11:30
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph by
AFLO
ヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグ、ザルツブルクに1点をリードされたフランクフルトは、鎌田大地のピンポイントパスを起点に同点に追いついた。
30分、中盤で奪ったボールをピッチ中央で受けた鎌田が左サイドを駆け上がるコスティッチに長く強いパスを送る。コスティッチはゴールラインと、スライディングするディフェンダーの間から左足ダイレクトでクロスを上げ、中央に走り込んだアンドレ・シウバが頭で押し込んだ。そのシーンを冷静に振り返る。
「(自身のポジションは)右サイドハーフですけど、上手く中に絞りながらプレーというのは意識してました。コスティッチは速さもあるし、アンドレ・シウバもいまかなり調子がいいので、前3人でしかけきれるシーンが今日もいっぱいあったし。(左MFの)コスティッチがあれだけ前にいるので、僕も前にいるんじゃなくて今日ちょっと守備目にやったりだとか。上手くバランスを取りながらやっていかないとダメかなと思っていたので……、という感じですかね」
鎌田のハットトリックが効いた。
試合は2-2で引き分けたが、ファーストレグはその鎌田のハットトリックを含む4-1で勝利していたため難なくラウンド16への進出を決めた。
試合前日の記者会見にヒュッター監督と共に出席した長谷部誠は鎌田についてこう言っていた。
「明日はまた3点をとるように、夕食のときにでも言っておきます」