日々是バスケBACK NUMBER
馬場雄大の常識を覆すNBAへの挑戦。
「本気になってやれないことはない」
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byYukihito Taguchi
posted2020/02/18 11:30
馬場は下部リーグのGリーグ、テキサス・レジェンズからNBA入りを目指す。
「根拠なき自信があるんですよね」
前例がない道を進むパイオニアにとって大事な要素のひとつは、自分の力を信じる気持ちだ。前に歩んだ人の足跡がなくても、自分なら頂に到達できると思えないと、未開の道を進み続けることはできない。馬場は、昔から、目標を達成したときのイメージを持ち続けているという。
「なんか、根拠なき自信があるんですよね。それはもうずっとです。俺が本気になってやれないことはない、っていう思いがどこかある。言葉など、色々なハンディキャップがあるのにも関わらずここにいられるのは、どこか肝が座ったところが自分の中であるからかなとは思いますね」
今はまだNBA傘下のGリーグの選手だが、この先、NBAに上がったときの自分の姿は頭のなかに描いている。
「常にそこは思い描いているというか、思い描くようにもしています。一歩ずつ上がっていくという自分のなかでの自信もあるので。自分のなかで、NBAでプレーすることは決まっているというか。それは、もう、必ず起こる未来だと正直、思っていますね。今、Gリーグでプレーしていますし、Gリーグでプレーすることも僕にとって必要なことだから起こっているのであって、でも、ゴールは変わらずNBAでプレーすること。それは必ず起こると思っています」