熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
本田圭佑はボタフォゴの救世主か。
セードルフ級期待とファンの表裏。
posted2020/02/03 20:00
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Getty Images
「みんな、元気かい? ケイスケ・ホンダです。初めまして。ボタフォゴでプレーします。リオで会いましょう。それではまた。ありがとう。チャオ、チャオ」
リオの古豪ボタフォゴのファンに物怖じせずポルトガル語で語りかける動画が本人のツイッターに投稿されたのは、ブラジル時間の1月31日11時(日本時間の31日23時)過ぎのことだった(つかみは上々!)。
その直後、クラブは公式ツイッターに「ホンダが来た」というハッシュタグを立ち上げ、任天堂の『ゲームボーイ』を模し、ブラジルでも大ヒットしたポケモン風の動画と「ウェルカム、ホンダ。ボタフォゴの世界へようこそ」という英語のメッセージで歓迎した。こちらも、斬新な選手紹介である。
なお「#ホンダが来た」は、この日のブラジル国内のトレンド上位にランクインした。
スポンサー獲得の可能性も考慮か。
契約期間についてクラブは正式に発表していないが、地元メディアは揃って「今年末まで」と報じている。
本田圭佑のボタフォゴに入りについて、ブラジル国内で最初に報じられたのは1月23日未明。リオのラジオ局『グローボ』が、「ボタフォゴが、リオで元日本代表MF本田圭佑の代理人と会合を持った」と伝えた。
さらに、同日午後、リオの日刊紙『エストラ』電子版が「ボタフォゴ関係者が本田に獲得のオファーを出したことを認めた」と報道した。
「本田が昨年末にフィテッセ(オランダ)を退団しており、違約金が不要であること、プレーへの評価、さらには日本とアジアでの人気と知名度によるスポンサー獲得の可能性も考慮してのオファー」と解説した。
本田が日本代表の主力として2010年以降のワールドカップ(W杯)3大会に連続出場しており、CSKAモスクワ、ACミランなどでプレーしてきたことはブラジルでもかなり知られている。