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魅惑の新ビッグ・レッド・マシン。
秋山翔吾以外も凄いレッズの補強。
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byGetty Images
posted2020/02/02 20:00
今季から加入するマイク・ムスタカスは昨季はブルワーズで35本塁打。ロイヤルズ時代の2017年には38本塁打でカムバック賞を受賞。
シンシナティは元来、野球熱が高い。
元来、シンシナティといえば、野球熱が高いことで知られてきた。
MLB設立前の1869年、初めて全員がプロ選手の「シンシナティ・レッドストッキングス」(現在のボストン・レッドソックス)が誕生。その後は、最古のプロ球団に敬意を表し、近年までは他球団よりもいち早く開幕戦を行う慣習が定着するなど、米国屈指のベースボールタウンと言われてきた。
1975~76年には、ピート・ローズ、ジョニー・ベンチ、ジョー・モーガンらを中心に、“ビッグ・レッド・マシン”の異名を取る強力打線で他球団を圧倒し、ワールドシリーズを連覇。'90年には、“ナスティー・ボーイズ”と呼ばれる快速救援投手3人の活躍で世界一に就くなど、強豪として一時代を築いた歴史もある。
今オフの大補強で、米国内では早くもレッズを地区優勝の最右翼に挙げるメディアも多く、地元ファンの期待も高い。
白星を重ねれば、もともと熱狂的なファンが多いだけに、客足がV字回復することは間違いない。
日ごろは物静かなベル監督も、さすがに興奮を隠そうとしない。
「これだけ多くのオプションを持つことは、監督、選手、街、そしてファンにとっても、夢がかなうようなことだ」
秋山がリードオフマンとして機能すれば、新“ビッグ・レッド・マシン”が誕生する可能性は十分。
古豪復活への準備は整った、と言っていい。