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新しい地図・稲垣吾郎×パラ陸上。
「新国立で世界記録を更新したい」
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byTakuya Sugiyama
posted2020/01/27 08:00
鈴木徹(左)、佐藤友祈(中央)、和田伸也。東京パラリンピックで活躍が期待される3人だ。
ワクワクするレースをしたい!
鈴木 僕は過去5大会で入賞できましたけど、まだメダルが獲れていません。東京では何色でもいいのでメダルが欲しい。
佐藤 僕はレースの展開にも注目して欲しいです。自分の場合、手にも麻痺があるので必ずスタートで出遅れてしまう。1500mの場合、前の選手を風よけにしながら、後ろからついて行ってラストでスパート、というのがセオリー。でもそれではつまらないじゃないですか。大回りをするから距離的には不利になっても、先頭で並走してロングスパート合戦のようなワクワクするレースをしたい。
鈴木・和田 おお(笑)。
佐藤 東京では絶対に結果を残さないといけないと思っています。新国立競技場で世界記録を更新して金メダルを獲る、と公言しているので、有言実行したいです。
稲垣 3人の姿を東京で観るのが楽しみです。頑張ってください!
本連載は約2カ月に1度の掲載、次回は2月27日発売号の予定です。(※日本財団パラリンピックサポートセンターとの共同企画です)
佐藤友祈Tomoki Sato / Track and Field
1989年9月8日、静岡県生まれ。21歳の時に脊髄炎を発症して車いす生活に。リオでは400m、1500mで銀メダル、'17、'19年の世界パラ陸上では金メダルを獲得。岡山を拠点とする「WORLD-AC」所属。183cm、73kg。
和田伸也Shinya Wada / Track and Field
1977年7月9日、大阪府生まれ。高校時に網膜色素変性症で視力が落ち、20歳で全盲に。28歳で走り始めると頭角を現し、2011年以降、ロンドンパラの5000m銅を含め、世界大会で8つのメダルを獲得。176cm、62kg。
鈴木徹Toru Suzuki / High Jump
1980年5月4日、山梨県生まれ。高校卒業前に自動車事故で右足を切断。走り高跳びと出会い約1年でシドニーパラに出場、その後5大会連続入賞。北京では選手団旗手も務めたパラ陸上界の兄貴分。179cm、60kg。
稲垣吾郎Goro Inagaki
1973年、東京都生まれ。12月下旬から放送のNHKの新番組『不可避研究中』のMCを務める。